2006年4月28日金曜日

耐震偽装問題の行方は?

建築設計の業界だけでなく、我々不動産業界にも大きな影を落し、業界全体の信頼感がまたしても下がってしまったような事件でした。



ヒューザーの破産管財人の発表では資産売却などで30億円程度は債権者への返済原資を確保できる見通しとありますが、当社のお客様でもヒューザー物件を買ったが為に泣きながら立退きをせざるを得なくなった方がいます。
30坪以上ある広々したマンションで、「広くて良いですね!こんな家なら僕も住みたい。」と言ったのを思い出します。
こんな経験をした人、また経験をしなくてもこの事件を知っている人たちは、不動産業界に対する信頼感を大きく失ってしまったのではないでしょうか。



それはヒューザーの小嶋社長の言動が非常に大きな要因のような気がします。
「最大の被害者は私ですよ!」これをテレビカメラの前で言ってしまっては、「不動産屋は怖い人、だまされないようにしっかり気をつけなくちゃ」という先入観でもの見るのも当り前です。
不動産業界に対し疑心暗鬼になっている人たちには、物件の良さや当社の良さを説明する前に疑いの眼差しを解消する努力が必要になります。



前にも何度かブログに書かせていただきましたが、業界全体の信頼回復のためには資格制度の見直しでレベルアップをはかり、そしてそれを維持するための教育制度の充実以外に解決の方法は無いような気がします。



国土交通省でも資格制度の見直しに着手しだしたという話を聞きますが、なるべく速やかに実行する必要がありそうです。



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