2006年8月3日木曜日

駆け込み需要

今朝の朝日新聞に気になる記事が・・・
「住宅購入駆け込み」という見出しの経済面の記事ですが、ゼロ金利解除で住宅ローン金利が上がり、「路線価14年ぶりに上昇」の記事を受けて、「今買わないと高くなってしまう」といった消費者心理が働いているようです。



遙か昔にも危機感からの買い占めでトイレットペーパーが店頭から無くなってしまった事件がありました。



今回の駆け込み需要も、「今買わないとローン金利は上がるし物件価格も高くなるから買えなくなってしまう」といった心理が働くのでしょうが、よ~く考えてみてください。



冷静に見ていくと、確かにバブル崩壊以降不動産は下がり続けたのですが、実際の需要と供給のバランスから見た実態以上に下がり過ぎた感があります。



一部の投資ファンドが興味を示す都心の一等地以外は、ここに来て上がった上がったと言っても必要以上に下がった分が実需に合わせるための自浄作用で元に戻っているだけ!



特に分譲マンションは過剰なまでの供給が続いているので、焦らずじっくり考えてから購入していただきたいと思っています。
上昇傾向の時に無理をして買うと、金利も上がるのでローン地獄に陥り、結局損して売却という事になることが多々あります。



20年ほど前に私が会社を設立する際、大先輩から言われた名言があります。



これは本音の話ですが、「物を買うのは、景気が悪く誰も購入意欲が無い時代」、「物を売るのは景気が良く、誰もが買いたいと思う時代」、この原則をしっかり守っていれば会社は儲かる!でした。



しかし・・・・残念ながら人間の心理は相反するものがあり、「値が上がるぞ」という情報があると焦って買い占め、「値が下がるぞ」という情報があると慌てて売るのが人間の心理です。



それ故に逆の発想で行動すれば・・・・・・???



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